Steam 『Slay the Spire』
私待望のゲームです。元々知っていたというわけではなく、偶然Twitchで見かけて出会った一つの理想のゲーム。
まだアーリーアクセス中ですが、コンセプトはバッチリ。ジャンルは、デッキ構築型ローグライトゲーム。
そもそもRPGの生い立ちからしてテーブルトークRPGから来たものなんだからもっと優れたボードゲームをビデオゲームに輸入する流れがあっていい。特にド定番になっているドミニオンを真似したタイトルが少ないのは何故だ?ビデオゲームは『映画的』よりも『ボードゲームライク』を目指すべき!と。
閑話休題。steamの旧正月セールで狙っていたタイトルは複数ありましたが、Slay the Spireはセールが来なくても購入することを決めていました。都合よく割引されていたので、その中でもいの一番に開発。早速この土日に遊びました。
手触りは良好。ストレスフリーな作りでサクサク進む。1プレイは20分~2時間程度なので、ある程度のカード運は割り切ってコンセプトを定めたデッキを作って進めよう。デッキ作成の考え方についてはドミニオンの考え方が参考になる。私はあまり上手くないので詳細な解説は控えておくが、廃棄を中心に組み立てたデッキ圧縮が一つの方針になるのではないかと思う。
現状はまだ3面のボスに到達したところまでしか進めていない。敗北の原因としては途中までは上手く回っていたデッキ圧縮が、後半カードを詰め込みすぎることによってバランスが崩れてしまったことにあるのかなーなんて。半端なデッキでは強敵に勝てないが、回る時はどんな敵でも倒せるくらい強化することが出来るので、的に絞ったデッキ構築が鍵となる。デッキからのカード除去は基本的には回数に限りがある。欲しいカードがなければ無理に入れる必要は無い。
基本は敵を倒して宝箱からカードやゴールドをもらい、ショップで掲示された好きなカードを購入・除去し、キャンプで体力回復・カードのアップグレードをする、というシステムになっている。
これに加えその他の要素としてはレリック・ポーション・イベントマスがある。ポーションは使い切りアイテム。レリックは常時効果発動型で、様々な効用があり中には非常に強力なものもある。
私はターンの始めに使った2コスト以上のアタックカードが2回発動する、というすわバランスブレイカーかというレベルの超強力なレリックを取得したのだが、1コストを増やしてしまうというデッキ構築のミスをしてしまい、3面ボスにてあえなく撃沈してしまった。
ランダムに発生するイベントもバラエティがあり楽しく、そのランダム性も相まって次こそは…と繰り返し挑戦してしまう中毒性がある。毎回異なるデッキが組み上がる点も飽きない理由の一つだ。
サンダーストーンというドミニオンライクなファンタジー風ボードゲームが好きだった私にはドンピシャな作品だった。
(90点)
ところでiOS・Google Playにもデッキ構築型カードゲームがあって、その名をNight of the Full Moonという。
アートワークに一目惚れして遊んだところ、シンプルで派手さは無いがスマホで遊べる手軽なタイトルなのでなかなかいい。iOS版がまだセール中?らしいので、120円とお安いタイトルなので是非遊んでみて欲しい。
注意点としては、残念ながらこのゲームは日本語に対応していない。何度かやってカードの効果さえ掴んでしまえば遊ぶのに支障はないのだが、テキストは少なめながらもストーリー性も若干ながらあるので雰囲気も楽しみながら遊びたい。満月の夜、赤ずきんを題材にしたゲームのようだ。
他にもジャンルが近いものでは、日本人が開発しているNussygameのDeckDeDungeonがある。
こちらのタイトルは未プレイなため言及することが出来ないが、同じNussygameのタイトルとしてBuriedbornesはプレイしたことがある。
ローグライクなダンジョンRPGで、オールドスクールなスタイルが魅力的だ。長くアップデートの続く個人開発のゲームなので興味があれば一度遊んでみよう。