ストラスちゃんネット

ユーザー投稿型コミュニティブログ。執筆者はゲーマー中心で投稿ジャンルはエンタメ全般。随時寄稿者募集中。

レビューの価値

・俺のレビューはお前にとっては無価値だ。

作品に触れる前にレビューを読むことには何の価値もない。

私は、自分の書いたレビューなんて一切読んでもらわなくても構わないと思っている。タイトルだけ見て興味を持ち、steamストアにあるゲーム説明とPVを見てくれれば十分だ。それ以上の情報は何もいらない。作品外で魅力を知るべきではなく、作品内でのみそれを知るべきだ。

 

・自らの抱いた感想を守れ

好きなゲームは『良いところをいっぱい書いて、ユーザーを増やすよう努めるのがファンとしての義務だ』なんてことを考えている人もいるかもしれないが、私はそうは思わない。広まって欲しい気持ちもあるが、それはタイトルを人の目に触れさせるだけでも十分だ。

「○○が面白かった」

その程度の感想でもいい。言葉なんて必要ない。大事なのは自分が何を思っているか、だ。

それなのに作品の広報まがいのことをする人間が製作者にとってもユーザーにとっても有り難い人物であるかのように吹聴されている。

 

お前は自分の感情を守らなければならない。お前はすぐに他人の意見に影響される。簡単に自分の気持ちに嘘をつく。

本人が自分の意思で手に取り、魅力も不満も全てを感じ取り、二元論では語り切れない複雑な感情を抱いてこそ、作品を真に楽しめたと言えるはずだ。

それは、単に数値として表せるものであったり、良い悪いや、正しい正しくないといった一つの軸のみで判断できるものでは無い。複雑な感情は言葉にすら表すことは難しく、レビュースコアは表面上の公平さを演出するために便宜的に数値に表しているだけに過ぎない。

 

・自らの感性を研ぎ澄ませろ

もっと、自分の抱く感情を大事にして欲しい。情報に溢れたインターネットで、欲しいモノ、都合の良いモノはなんだって手に入る。ただ、自分の感情だけは調べても出てこない。

もっと、自分の感性を大切に扱って欲しい。自分は何が好きで、そのためにどんな情報を欲しているのか。本当に、選択の機会を他人に委ねてしまってよいのだろうか。ランキングだったり、おすすめだったり、他人の価値基準を元に自分の感性を判定することは、必要だろうか。

評価されている作品を自分も評価することで安心したり、評価されていない作品を評価するのに不安がったり、そんなものは一切必要なくて、ただ自分の感性を研ぎ澄ませることに集中するべきだ。

雑音を消せ。

 

・そして、レビューを読め

だが、目にする作品全てを遊ぶにはあまりにも時間が足りない。効率よく好みに合う作品を探すためにレビューを活用しろ。感性の合う人はどこかにかならずいるはずだ。自分の ”好き/嫌い" と他人の ”好き/嫌い" を分析し、同じ ”好き/嫌い" を持つ人間を見つけ出せ。そのためには良いところだけでなく、作品から感じる不満点だって必要になるはずだ。

正しく機能した機械的なレコメンドこそがベター。これは最小限の情報で感性の似通った作品を導き出してくれる。合わないこともあるだろう。それこそが肝で、似た作品でも何故それが嫌いなのかを考えろ。お前の好みはより精度が高く研ぎ澄まされていくはずだ。

氾濫する情報源から如何に他人に影響を受けずに必要最小限の情報を抜き取れるかが鍵だ。

 

・自分の言葉で感想を残せ

他人の影響を受けないためにも、お前は今すぐに自らの感想を書き残すべきだ。

情報のシャワーを浴びるのは自らの感想をまとめ上げた後にしろ。

記憶なんてすぐに薄れる。過去の記憶は未来に塗り潰される。過去の自分を騙さないために、今の自分を記録しろ。◯◯ってクソゲーだったよね!なんて言われたとしても、記録はけして嘘をつかない。(なんかこれメメントみたい)

 

・受け取ったものの違いを分析しろ

人と異なる感想を抱いた時は理由を知り、誤ちを学べ。人は間違えるものだ。感じたものは正しいが、理屈は正しくないかもしれない。比較し、人と異なる理由を探せ。次はもっと、より深く正しい物の見方が出来るようになっているはずだ。

 

・お前は正しい

間違いを恐れるな。お前の感じたものは正しい。

甘いものを辛いと言うのも、辛いものを甘いと言うのもお前の自由だ。

お前の見た赤はお前にとっての絶対なる赤だ。周りの人間が青だと言ってるからって曲げる必要は絶対に無い。

抱いた感情は本物だ。錯覚すらもそこでは真実だ。

これは娯楽だからだ。エンターテイメントだからだ。面白さもつまらなさも清濁併せ呑んで楽しめ。クリアする義務なんてお前には無い。つまらないゲームは放り投げろ。買うだけで満足して、また新しいゲームを買え。楽しいゲームを無限に遊べ。全てがお前の自由で、好きに遊び、好き勝手に感じるべきだ。