ストラスちゃんネット

ユーザー投稿型コミュニティブログ。執筆者はゲーマー中心で投稿ジャンルはエンタメ全般。随時寄稿者募集中。

『デビルメイクライ』―カッコ良さを評価する

移植記事3本目。

時期を書いたほうがいいな。これは2013年11月27日に書いた記事です。

xbox360で買ったHDリマスター版で遊んだんだったかな。

この頃の文章、正直読みづらいね。小説にハマってた時期はそれに影響されて勿体ぶった言い回しをすることが多かった。

まぁ、スタイリッシュランクで評価してくれよな。

 

 

 

 

 DMC1が面白い。システムに多少不満はあるけれどもそれを忘れるくらい作りが丁寧だ。

 

 

 アクションゲームというのはどれだけ自分をカッコ良く見せてくれるのかが肝である。

このジャンルで初心者が陥りがちなガチャプレイ・ボタン連打・遠距離武器でのチキンプレイ。

そのどれもがスタイリッシュではない。勿論クリアを目的にするとそういったプレイスタイルに走ることもあるだろう。だがアクションゲームをプレイしている人はたとえ初心者であっても、よりスタイリッシュに、よりカッコ良くプレイしたい!と考えながら遊んでいるに違いない、と私は思っている。

 

 それをゲームシステム側から歩み寄った結果生み出されたのが、このスタイリッシュランクである。リアルタイムにゲームプレイが評価されていくので、否が応でもその評価を高めようという意識を持つ。そしてそのスタイリッシュランクを上げるための工夫をしていくと、自然とスタイリッシュに、より上級者らしく立ち回ることが出来てしまう。

 また、考えなしに連打をさせるプレイの抑制に、ボタンを押すタイミングを少し遅らせると違うコンボルートに進むというシステムがある。

 これは非常に効果的で、まずテンポを遅らせてボタンを押させることで乱戦の最中でも冷静に落ち着いて対処出来るようになる。人間、手元が忙しいと判断にも焦ってしまうものだ。その状態でも自分のリズムを崩さずに反復させることは、頭を冷やし冷静な判断力を維持することにも繋がる。

 手元のリズムを覚えた頃には、戦況を伺い複数の敵の動きを察知しながら戦えるようになっている。リズム良くボタンを押す丁寧さがあれば、眼前の敵への攻撃に集中しすぎて周囲を疎かにすることも減る。さらに、スタイリッシュランクはダメージを受けることで途切れてしまうので、より一層回避への意識を高めることになる。

 結果的に、常に緊張感を持つことが出来、ワンプレイの質を高め、スタイリッシュランク維持のための創意工夫が実力の向上にも繋がるという、一石二鳥、三鳥のシステムになっている。

 

 一つ、私がこのゲームで気になったことがある。それはカメラワークだ。現代と当時では感覚が異なっているかもしれない。バイオハザードの亜種として生み出されたこのゲームが、似たようなカメラシステムを備えていることは必然だっただろう。プレイヤーに追従してくれる親切なオートカメラは当時あったのだろうか。私はあまりゲームの進化の流れに詳しくないので寡聞にして知らない。

 けれどもこの固定カメラはアクションの激しい動きには耐えられない。そこが少し残念だった。だがそれも初代なのだから容認しよう。

 また、この固定カメラは独特なゲーム性であるとも言える。 見やすい位置をキープしながら立ち回ることにも趣きはある。カメラワークを自分で操る感覚に慣れてしまっているからストレスになっているだけで、そもそも動かせないものであれば自分が見やすく有利になるよう立ち回ることに意識を向けるだけである。固定カメラならば親指を右スティックに置く必要も無くなり、カメラ操作の煩雑さは切り捨てることが出来る。しかしながらこのカメラワークでアスレチックをこなしていくのは骨が折れる。そこだけは擁護出来ないが……。

 

 

 私はゲームバランスを崩壊させる武器の使用を、自ら控えるような縛りプレイをすることが好きではない。ゲームシステムに則っている以上出来る事は全て自由である。強い武器は積極的に使い、楽なスコア稼ぎは積極的に行う。そういったプレイをしているからゲームがつまらなくなる、というのはプレイヤーの責務ではない。それは製作側の落ち度である。

 しかし、それを踏まえた上で、システムがプレイヤースキルの向上を促すゲーム、最大限に楽しませるために導く導線、それこそが目指すべきゲームシステムのあり方だと思っている。抜け道を利用することは何も悪いことではない。それを許してしまうシステムが悪いのだ。

 

 今時はインターネット上に様々な攻略情報が落ちており想定外の事態も起こり得るかもしれない。だが、基本は全てをゲームの中で完結させるべきである。それは製作者、プレイヤー共に忠実に守るべき戒律だ。(例外もあることは否定しない

 ゲームの中で学びゲームの中で成長する。それを促すゲームシステムこそが、作り上げられたゲームの世界を完璧へと近づけるための礎を築いている。