ドラゴンクエストライバルズ「勇者杯 夏」の名試合 その1
「勇者杯2018夏」オンライン二次予選DAY2(4:23:32~)
オンライン2次予選 第9回戦 第3ゲーム
先攻 crowd
テリー(戦士)
デッキタイプはアグロテリー。
コストの低い武器やユニットを採用し、序盤から相手のライフを詰めるデッキ。
後攻 Lv99アカギ
トルネコ(商人)
デッキタイプはミッドレンジトルネコ。
序盤はユニットを強化しつつ強い盤面を形成。
中盤から終盤にかけてもみじこぞうの多面展開からたたかいのドラム*1。
またはダークドレアム*2の着地によるフィニッシュが勝ち筋。
デッキタイプの相性では
ミッドレンジトルネコ > アグロテリー
事前情報ではトルネコが有利に思えた。
そして、試合が始まった。
最初のターンからcrowdは攻めていく。
1コストで攻撃力1の剣"さんぞくのサーベル"を装着し、相手に切りかかる。
さらにcrowdは次のターンで攻撃するほど攻撃力があがる"カメレオンマン"を場に展開する。
アグロテリーはこのまま剣で攻撃し続け、カメレオンマンを強化していくつもりだ。
しかし、Lv99アカギこれを許さない。
手札からアロードッグ*3を配置してカメレオンマンを処理してしまう。
負けじとcrowd、手札からズッキーニャを配置。
ユニットを出しつつ刃の紋章*4を設置して剣の攻撃力をあげていく。
しかし、Lv99アカギまだまだアグロを許さない。
ここで2枚目のアロードッグでズッキーニャを倒しつつ盤面に着地する。
この時点で既にcrowdの勝機は薄いと思われた。
アグロデッキは序盤の動きが非常に大事なデッキだ。
その序盤をアロードッグ2枚だけで完全に封じられてしまった。
序盤の展開だけで言えばcrowdは致命的に不利な状況となっていた。
対してLv99アカギ、盤面が負けないようにユニットを広く展開していく。
勝ちは揺るがないかに思えた。
しかし、ここで展開したユニットがあまり強くなかった。
crowdは好機と見るや、Lv99アカギの盤面の弱さの隙をつき、一気に盤面を取り返す。
これに対してLv99アカギ、有効な手筋が見つからなかった。
ジャガーメイジでもダメ。
次のターンで多面展開ユニットのもみじこぞうを1枚、次のターンでもう1枚使ってもcrowdの攻め手は止まない。
先ほどの状況とは打って変わって不利な盤面に追い込まれる。
そしていつの間にか
Lv99アカギは次に相手のターンで攻撃を受ければ負けるという状況にまで追い詰められていた。
ライフは残り4点。
風前の灯火であった。
否、既に盤面では負けていた。
時間を使い考える。考える。
しかし、負け筋しか見つからない。
敗北は目の前だった。
苦し紛れにユニットを並べるが、それは負け筋だった。
負け筋のハズだった。
ライバルズでは第3弾で新システムが追加された。
それが"床"システムだ。
設置した床にユニットを配置すれば効果が発動するシステムだ。
床の効果は各リーダー毎に異なる。
トルネコの床は"宝箱床"だった。
宝箱床の上にユニットを設置すると、トルネコのとくぎ/武器カードからランダムで1枚獲得できる。
宝箱床から入手できるカードの種類は全部で24枚だ。
Lv99アカギはそこから1枚のカードを引き入れた。
"かなしばりの杖"だ
その効果は
使用されたマス(縦1列)のユニットが次のターン攻撃ができなくなるというもの。
余ったMPは2、かなしばりの杖は2コスト。
ぴったりだった。
まるでこのタイミングで使ってくれと言わんばかりのドローだった。
crowdの攻め手が止まった。
いや、止められた。
crowdのドロー。
ここで強い剣を引けば勝てる。
ここで強いユニットを引けば勝てる。
17枚中4枚のフィニッシュカードが眠っている。
引けば勝つ。
しかし、引けない。
ターンエンド。
Lv99アカギのターン。
ダークドレアムで盤面を取り返す。
勝利は目前だった。
crowdのターン。
次のターンは場のダークドレアムに攻撃されて負けてしまう。
今度は16枚中4枚。
引けば勝つ。
引けば勝つ。
引けば…
が、引けない。
そして、ダークドレアムの攻撃でフィニッシュ。
結果はLv99アカギの勝利だった。
序盤の不利を覆し、一度は勝利の2文字が見えたcrowdだったが惜しくも敗れ去った。
仕方がない。
Lv99アカギの1/24を引く力があまりにも強すぎた。
「これがカードゲームだ」と見せつけられたドローで、私の胸は熱くなった。