正式リリースを機に購入した「Subnautica」がとてつもなく僕好みのゲームだった話
先月、「Subnautica」というゲームが正式リリースした。
前々から興味があったゲームだったのでこれを機に購入したのだが、これが驚くほど僕好みのゲームでテンション爆上げしたので紹介したい。
本作品はいわゆる
“海洋探索サバイバルゲーム”
と一言で済ましてしまうには惜しいほど魅力がぎっしり詰まっている作品だ。
サバイバルゲームといえば
・空腹ゲージや水分ゲージがあり、ゲージが空になると死亡する
・マップを探索してアイテムを集める
・襲ってくるモンスターがいる
・自分の家や基地といった安全地帯を作る
この4つが最近のサバイバルゲームの基本的な要素だと思う。
そして、個人的にはこのようなサバイバルゲームには欠点があった。
それは「生存が安定すると飽きる」という欠点だ。
長く楽しまれている他のサバイバルゲームはこの欠点を克服するため
食料や水を調達するのを難しくしたり、襲ってくるモンスターを強くしたりと様々な方法でアプローチしているが
本作品は違う方法で上手く欠点を覆い隠した。
それは“濃厚なゲーム体験”である。
まず本作品は冒頭で主人公の乗った小型船が未知の惑星に墜落し海に投げ出される。
生き残るためにグロい魚を食べながら船内の通信機を修理すると
徐々に通信が飛んでくるようになる。
「君を迎えに行くまでしばらくかかってしまうから待っていてくれ。」
「なんか海の生き物に船をノックされている。怖いので誰か助けて…」
こんな映画で聞くような通信を受け取れば
プレイヤーはオデッセイや海底二万マイルといったSF世界を妄想し
すぐにこの世界に引き込まれる事になるだろう。
しかもこのゲームはありとあらゆるアイテムはデータ化し閲覧することができる。
未知の海藻から未知の魚の触感や食感まで記録されている。
さらに、重厚なメインストーリーまで用意されている。
遊べば遊ぶほど、データを集めれば集めるほどこのゲームはSF作品としての深みを増していく。
さらにこのゲームは海を舞台にすることで
より現実感のある恐怖を見せつけ、SF世界への没入感を高めている。
みんなは“海洋恐怖症”を知っているだろうか。
ただなんとなく海が怖い。
そんな超自然の恐怖を本作品で体感することになる。
海洋恐怖症が気になった人はGoogle先生に聞いてみて欲しい。
探索のために何百メートルも潜り続けて深海へ到着したプレイヤーは
その圧倒的恐怖に襲われることになるだろう。
光のない世界では何も見えない。
謎の唸り声が聞こえた時は海面に向かってまっすぐ逃げるといい。
手遅れにならないうちに。
実は本作品にはマルチプレイがない。
さらにサバイバルゲームとしては何度も繰り返し遊べるようなゲームではない。
なぜなら本作品は生き残るだけならかなり簡単で、船の周りに泳いでいる魚を食べているだけでいいからだ。
しかしこの「Subnautica」の世界を体験すれば分かる。
マルチプレイは必要ない。
繰り返し遊ぶ要素も要らない。
厳しいサバイバル要素も要らない。
本作品は、シングルプレイでサバイバル要素を優しくしているからこそ、SFアドベンチャー、ホラー、ミステリーといった様々な要素を余すことなく体験することが可能となり、その体験こそがこの「Subnautica」を最大限に楽しむ方法だからである。
そして、この体験は一度味わうだけでも充分なほど、濃厚な時間をプレイヤーに与えてくれるだろう。
最後に
アーリーアクセスで頓挫するゲームの多い中、この完成度に至るまで3年もの間アップデートを重ね続けて正式リリースに至ったスタッフに拍手を送りたい。