脳が騙される!3Dランアクションゲーム「壁を上げる」をレビュー
と、よくレビュー記事で書かれそうなタイトルをつけてみて
内容もよくある感じに書く練習をしてみようかと思った。
タイトルからいきなりぶっとんでいる『壁を上げる』だが
翻訳がヘンテコなだけでとても良くできた3Dランアクションゲームだ。
▲トップ画面のオシャレ感と変な日本語の組み合わせホントすき
3Dランアクションゲームといえば
キャラクターが奥へ奥へと走り続けスコアを競う『Temple Run』
高難易度操作が求められる『ローリングスカイ』等が有名だと思うが
本作はどちらかといえば高難易度操作のゲームに属するだろう。
しかし、一度触ってみれば本作が決して理不尽な難易度ではないことがすぐわかる。
プレイヤーはまずキャラクターをUFOキャッチャーで釣り上げる。
そして、釣り上げたキャラクターに応じたステージを遊ぶことができる。
遊び方は単純だ。
スワイプ操作でキャラクターを右や左に動かすだけである。
そしてワープゲートや飛び出すブロックを避けつつゴールを目指すだけ。
しかし、このゲームの難しいところは進行方向が変化することにある。
事実、タイトル通り壁がでてきてその壁をキャラクターが登り始める。
▲突然、壁を登り始める。
▲移動方向は右奥だけでなく左奥にも進んでいく。
この壁を登って走って縦横無尽に進行方向が動くことで
プレイヤーは正しい判断がすぐに行えなくなる。
そして分かってたはずのブロックや穴に突撃するだろう。
本作の難易度の高さは操作精度ではなく
プレイヤーの脳を騙し認識を鈍らせることにある。
またキャラクター毎に難易度が3段階用意されている。
イージー、ノーマル、ハードと続くが
難易度がハードに近づくほどキャラクターの速度やステージのギミックが難しくなる。
操作精度は全く必要ではないがジワジワと脳に勘違いを起こさせる難易度の高いランアクションゲームなのだ。
さらに本作で自分が一番気に入っている特徴だが
UFOキャッチャーでキャラクターを手に入れた時
ステージに挑戦できる時間は“3分間”しかない。
▲ステージを始めるとタイムリミットが表示されている。
この3分間でもしゴールできなかった場合
時間切れとなり次のキャラクターで遊ばなければいけなくなる。
▲一応、広告動画を見ればタイムリミットを引き延ばすことはできる。
この“3分間”が実に良い緊張感とテンポ感をもたらしてくれる。
従来の3Dランアクションゲームのほとんどは
上手くプレイできた時の達成感が高いが
その分、もう一度プレイするモチベーションが薄くなりやすい。
目標のハードルが上がってしまうからだ。
その点、本作は成功しても失敗しても次へ次へと新しい挑戦を与えてくれる。
▲苦手な人も課金をすれば時間制限や広告をなくすことができる
※ミスをした時、定期的に広告動画を見せられることになるのは少しうっとおしい。
自分はこのテンポ感のおかげで
ほぼ全てのキャラクターをクリアするまで遊んでしまった。
まさに自分のために生まれたようなランゲームの形だった。
今まで特に触れていなかったがBGMも結構良い。
トライ&エラーが苦手なプレイヤーにもオススメできる1本だった。
最後に変な日本語についてだが
本作のタイトルを英語版『UP THE WALL』
なるほどそのまま日本語訳すれば間違いなく『壁を上げる』だ。
▲Google先生もそう仰っているので間違いない
実は以前に本作のアップデートで日本語の修正が行われている。
というのもアップデート前の日本語訳が酷すぎてある意味味わい深いものとなっていたのだが
個人的には変な翻訳も気に入っていた。
▲easy⇒簡単に
▲送迎はGoogle先生に聞けばちゃんと正しく翻訳してくれます。
▲新しいピ…?
「ハード」は「固い」になっていたし、キャラクター名もすごかったのだが
今は無難な翻訳に修正されている。
タイトルだけ修正できなかった理由は分からないが、願わくばまた昔の翻訳で遊んでみたい。